元旅行会社勤務のライターが書く気分きままのたびログ

18歳で総合旅行業務取扱管理者資格取得。旅行記を中心に情報を不定期発信しています。

てるみくらぶの二の舞にならない!行ってもいい格安ツアー5つの特徴

(2019.9.19 内容をアップデートしました)

〜このページの内容をざっと説明すると〜

  1. 友人の経験談を交えたてるみくらぶ事件をざっと中身を解説
  2. プロから見る安心できる格安ツアー5つの特徴
  3. 大手の旅行会社だからといって安心はできない

てるみくらぶ事件に遭遇した私の友人のその後

「ねぇ、Pちゃん。今韓国なんだけどさ。旅行会社から予約行ってるはずなんだけどホテルに予約してる形跡ないらしいのよね」

・・・はい?ってなった電話先の私。まさにテレビのニュースで流れている友達がドンビシャで被害者でした。2泊3日韓国へ出発し、出国時は何事もなく飛行機に乗って入国。飛行機のチケットは問題なかったんですよね。うん。ホテルはキャンセルされていたそうです(笑)卒業旅行シーズンでしたが、たまたま空室があったので自腹で払ったとな。そして何をしていたか?開き直ってサムギョプサルをはしごしていたらしい。

「飛行機だめだったら、片道航空券は高いからとりあえず釜山行って船乗った方がやすいかな~」とか考えていたそうです。この開き直り度合いがすごい!(笑)

海外旅行の航空券は、日本に帰ってくることを条件に往復で安く販売されています。片道だと何十万単位のチケット料金。ちなみにAIRはキャンセルされていました。しかし航空会社のご好意で請求されることなく乗れたそうです。

 

2019年の9月現在、今でも返金はありません。むしろ自分で払ったことすら忘れてるっぽい←まぁ韓国だったので、ホテルだけですみましたし。独身・社会人・大手企業お勤め。うん!大丈夫そう(笑)

格安旅行会社の大手「てるみくらぶ」が破産した理由

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てるみくらぶは元々航空券を安く仕入れることができていたことで、格安ツアーを打ち出すことが簡単にできました。(当時から結構有名で、ハワイでもよく観光バスが流れていた時期も)格安旅行が話題になったときに一躍有名になりその後事業は成功。しかし、年々航空券の料金は大手と変わらない値段になっていきます。「ネームバリュー+値段が変わらない+サービスが良い=大手」と次々にお客さんが流れていき経営悪化。

 

そらそうでしょ~。昔と違って、航空券の座席なんて余らないんだから。てるみくらぶの利用ユーザーは年配の方が多くインターネットなどですが、広告打ちだしは効果がないため年配の方に目が留まるように新聞広告を利用して宣伝をしていました。しかし、新聞広告はコストが10倍以上かかるのでさらに悪化していきます。(いや本当に高いのよこれ。かなりリスキーだと思う)

 

若年層を取り込もうとツアーの企画もユニークなものを取入れたり、学生旅行を中心に韓国・ハワイ・グアムなどに重点を置いてたりしてきたんですよね。でも2014年、ついに赤字になります。(ま。そりゃそうだな。そもそものコンセプトからかけ離れていたし)

自転車操業のように経営していた結果、ついに前払いしていた航空券の支払いができなくなり、2017年3月27日破産。今回の事態へと発展しました。その後社長が逮捕されたり裁判したりしていますが、終結というよりは消滅でしょうね。

こんなツアーは大丈夫!安心して出発できる格安ツアーの5つの特徴

でも、旅行はやっぱりお得にいけることに越したことはないですよね。私も良くブログで、発見した破格ツアーを紹介していますがちゃんと、自信を持って紹介できるプランばかりです。それは、私自身がツアーの内容をチェックして「あ。なるほど。ここでコストを詰めてきたんだな」と。格安ツアーがお得かどうか?を見極めるポイントをご紹介しましょう。

その1:フリープランでも提携しているお土産屋さんに立ち寄る回数が多い

  • 免税店
  • 宝石店
  • お土産屋さん

送迎&ホテルがついて、中身はフリーのプランのツアーの行程表をチェックしてみてください。「途中お土産屋さんに立ち寄ります」なんて表記をみたことありませんか?

これは、旅行会社とお土産屋さんが提携しているから!ここでお客さんがお土産を買うと売り上げマージンが何%かもらえるのです。

格安ツアーでの利益はこういうところでも取る!ツアーにお土産屋さんに立ち寄る回数が多い理由です。

その2:内容がボリューミーで、全体的にスケジュールがタイト

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とにかく詰め込む!ゆったりとしたツアーは格安旅行に無縁!特に弾丸系ツアー。移動が多く、見どころが多いので「初めての国でとにかくたくさんまわりたい!」なんて人にはピッタリ♪「もうすこしゆっくりみたい」「自由時間が多く欲しい」なんて人には向いていないかも。添乗員同行ツアーの移動は基本バスです。長距離でも、鉄道・飛行機をあまり使用することはありません。

 

使用していても、LCCであることがほとんどです。そして、格安ツアーの添乗員さん自身もベテランではなく、あまり慣れていない人が多いです。人気の添乗員さんはヨーロッパみたいなロングツアーや企業系の社員研修とかについていきますからね。だって。大口顧客つれてこれますし←旅行会社だってボランティアじゃないのだから!(笑)

その3:ホテルのランクが★2つまたは駅や公共交通機関のアクセスが微妙

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格安ツアーのホテルは、基本エコノミーホテルです。

ランクで言うとカテゴリーC~Dのところが多いです。「寝るだけだからいいや」という人には十分!ホテルのランクが低いから単純に安いという場合のパターンです。また、ホテルから最寄駅・中心地までのアクセスが悪い所を利用していることが多いので格安ツアーが実現します。

その4:本当に間際で団体客がキャンセルしてAIRに空席が出た日にち限定のツアー

社員旅行などの団体旅行での20名以上の大量キャンセルが出た場合に良く格安ツアーが組まれます。

  • 日にち限定
  • 便指定!早い者勝ち
  • 間際出発

パンフレットの文言には、よく使われます。旅行会社のツアーでは、座席をあらじめ絵割り当てされているのですが、売り切れなかった分は航空会社に持分の座席を返却します。「空席が多く座席を返却する=次に割り当てしてもらえる座席数が減る」これを避けるためにギリギリで格安ツアーを組みます。この場合は本当に運が良い(笑)

その5:航空会社・ホテルなどがギリギリまで未定&滞在時間が少ない

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行きは出発時間が遅く、帰りは早い。この場合、滞在時間が短くなるの基本的に旅行代金が安いです。しかし、この手のツアーは、働いている人にとっては大歓迎♪仕事終わりに旅行へ。そして朝帰ってきて次の日に備えて早く帰る!

ホテル・航空会社が未定ということは、ギリギリで割り振られるので確約されない分、料金が安いのです。ホテル未定とよく書いてありますが、大体カテゴリーは決まっていることが多いです。「本当にどこでもいい」「寝るだけでいい」という人はC~D「ちょっとは良い所」「比較的スタンダード」という人はBなら良いでしょう。

格安ツアーに申し込む前に通常のプランとの違いを見比べよう

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格安ツアーに賢くいくためには、同じようなツアーだと、値段の相場はどのくらいなのか?これを知ることが大切です。

  • 市場よりもどのくらい格安なのか
  • 他社と比較してどのくらいのディスカウントなのか
  • 条件がどの位悪くて安いのか

これが、一番のポイントです。正直、ホテルカテゴリやエアーの時間だけでも大分差がでますが、それ以外の部分が訳ありで格安ツアーの場合、ちゃんと理由がパンフレットに記載されています。「座席があまってるのでこの価格!」とか。その会社全体を通してとにかく安さだけを全面的にしている場合、まずはどこか欠点がないか?疑いましょう。

大手=安心材料にはなりません。個人手配も考えましょう

「大手だったら、安心料を払ったつもりで・・・」そんなことはありません。てるみくらぶは、格安旅行ではかなりの大手です。

むしろ、韓国・台湾などのアジア圏では、メジャーの旅行会社でした。大手の旅行会社と言えども、トラブルが起こった際に保証してくれるものではありません。

 

「個人手配なんて心配」といいますが、結局フリープランなら個人手配と一緒!航空会社のチェックインは自分でするし、出国手続きや入国審査も1人。

空港で送迎がついているだけで、ホテルついてチェックインも自分。タクシーで行っても変わりません。空港バスも一緒です。むしろ、その方が時間短縮できます。

 

航空会社で購入したチケットは、旅行会社や格安チケットで購入した場合より、万が一のトラブル時には優先的にケアをしてもらえることが多いです。

航空機の欠航で翌日振替の場合も、ステータスメンバーに次いで早めに対応してくれます。また、ホテルも公式サイトで予約するとアップグレードやリクエストが確実に通りやすいです。高層階だったり、部屋が広い、海外の場合オーシャンフロントだったり!

「公式ホテルなんて高いでしょ?」と思ってる人もいますが実は、公式サイトの方が安いことがほとんど!ベストレート保証もされているホテルが多いので要チェック!大手の旅行会社に丸投げはよろしくありません。自分でもある程度調べてみましょう。

 

まとめ

てるみくらぶの場合、現金一括払い限定で格安ツアーという条件でたくさん旅行を発売していました。きっと、現金が欲しかったんでしょう。格安ツアーに申し込む前に

  • ツアー内容
  • エアーの時間や指定の有無
  • ホテルカテゴリ
  • 他社と比べてどの位やすいのか?

などをまずはチェック!似たような条件で5万以上安い場合は、他社と似たようなツアーを比較して「大丈夫かな?」というのを必ず見極めましょう。